それはどうしてだろうか? 楽天市場で商品検索していて気づいたのだが、ベルギービールはワインを扱う店でもよく扱われている。一方ドイツビールはワインショップではあまり扱われていない。
ここにドイツビールが冴えない理由が端的に現れているのではないだろうか。
ベルギービールは、ビールではなく、ワイン、スパークリングワイン、リキュール等を飲んでいた層にも浸透しているのではないだろうか。ビール好きは勿論、これまでビールが苦手だった人たちも含めて幅広い人たちに受け入れられているのだと思う。
一方のドイツビールは、どちらかと言うと「本格的」ビールが多く、今までビールが苦手だった層には敬遠されているのではないだろうか。
ベルギービールには軽くて女性に受けるものも多いし、割とおしゃれに軽い感覚で飲めるせいもあると思う。ドイツビールがおしゃれでないとは思わないが、一方でビール好き、アルコール好きだけが飲むというイメージもある気がする。
もしかすると、ベルギービールは輸入に力を入れているが、ドイツは国内消費で間に合っているというような事情もあるのかもしれない(推測だが)。
ただ、仮にそうだとしても、ドイツビールがイメージ的に損をしているのがドイツビールの陰の薄い最大の原因であると思う。うまいものならどんどん買い占めてしまうのが日本人である。ドイツが輸入に熱心であろうがなかろうが、日本人がドイツビールを望めば、日本に大量のドイツビールが入ってくるはずである。
やはり、宣伝不足もあって、ドイツビールが日本人に浸透していないのだと思う。
ドイツはビール純粋令を守り、麦芽100%を貫き通している。それゆえに、ビールが苦手な層には浸透できないというジレンマがある。
しかし、この点を強調して、ビール好きに食い込んでいって欲しいものである。
今までは仕掛ける人間がいなかったのかもしれないが、ドイツワールドカップを機会にドイツビールがクローズアップされるだろう。そうすれば、もう間もなく、ベルギービールほどとはいかないまでも、ドイツビールをスーパーでも買える時代が来るのではないだろうか。