代表的な銘柄は「菊盛」。尊皇攘夷家と親交があったことから皇室にちなんで「菊盛」と名付けられたようである。
しかし、現在は、「菊盛」だけでは木内酒造を語れなくなってきている。
木内酒造はつい最近までは、地元でしか有名でない存在だったかもしれない。しかし、地ビールの「常陸野ネスト」を発売することによって全国的に知れ渡るようになった。
「木内酒造」と聞いて、いまいちピンとこない人でも、「常陸野ネスト」はよく知っているのではないだろうか。
木内酒造は、常陸野ネストに代表されるように、日本酒以外のお酒にも熱心に取り組んでいる。
たとえば、大吟醸の酒かすから造る「米焼酎 木内」や柚子ワインも発売されている。
まだ発売はされていませんが、ワインにも挑戦している、非常にアグレッシブで挑戦し続ける酒蔵である。ワインを造るために、蔵に隣接する畑でブドウを作り始めてしまう日本酒の蔵が他に存在するだろうか?
ちなみに、この地域、ブドウ造りはそれなりに盛んではあるが、ワインでは全く有名ではない。
しかも、ただ単に日本酒以外の酒を作っているというだけではない。全ての酒がこだわりの元に作られている。
いずれ、酒ごとに詳しくレビューを書こうと思う(特に常陸野ネストビールについては詳しく書こうと思う)
今回はとりあえず例をあげておく。
「木内柚子ワイン」は旧御前山村で作られている糖度の高い「タダニシキ」を使用している。
「米焼酎 木内」は無理に搾らずに自然にしずくを集める「袋つり」という手法で作られた大吟醸の酒糟から作られている。「袋つり」で作られた場合の酒糟は、まだまだ多くの大吟醸を含んでいるので、大吟醸の香と風味が色濃く焼酎に現れる。
また、「米焼酎 木内」をワイン樽で熟成したものもある。
この蔵の特徴は様々な酒造りに挑戦することだけにとどまらない。
「手づくりビール工房」があり、マイビール造りにも挑戦できるのである。僕はまだ試したことはないが、自分オリジナルの味を楽しむことが出来る。
いろいろ頑張っている蔵で、製品の質も高い。ただ、日本酒にビールに焼酎にワインにと多角化しすぎなのではと心配になったりもする。
でも、これからも頑張ってほしい、応援したい蔵である。
木内酒造のHPはこちら。
季節限定品等も随時発売されるのでこまめにチェックしよう。このブログでも出来るだけ早く新着情報を書いていこうと思っている。