2005年07月12日

ビール関連飲料出荷量、過去最低に

 ビール関連飲料出荷量、過去最低に 焼酎などに押され

 ソースは朝日新聞。
http://www.asahi.com/business/update/0712/126.html

 正直言って、驚きはない。やはり、という感じである。

 ビールは高い。アルコール度数で比較すると焼酎やワインに比べて、ビールはかなり割高だと思う。

 それに、たとえば焼酎の場合、確かにブームであったことは間違いないが、ブームによって、割安で、しかも、個性的でうまい焼酎がたくさんあることに多くの人が気がついてしまったと思う。
 ワインしかり、カクテルしかり、リキュールしかり、サワーしかり..。

 別に、「とりあえずビール」でなくてもいいことに気がついてしまったのである。或いは、「とりあえずビール」だったとしても、二杯目からは違う酒とか。
 実際、飲みに行っても、最初から最後までビールという人は減ってきている気がする。

 しかも、「ビール関連飲料」と書いてあることから分かるように、実際にはビールの需要はもっと落ちているのである。第三のビールの需要はかなり伸びているのに、「ビール関連飲料」全体では需要が減少しているのである。

 勿論、人々の嗜好が多様化し、結果的にビールのような王様が需要を落とすというのはやむをえない流れなのかもしれない。
 しかし、メーカーは事態を深刻に考えなくてはいけないと思う。
 
 まず、値段を下げること。値段をこれ以上下げるのは今のままでは不可能だから、酒税を引き下げるための活動をすべきである。

 そして、「ビール関連飲料」についても考え直す必要があるだろう。ビールからビール関連飲料になったことによって、質の低下があったことは否めないだろう。
 僕はかつて述べたように必ずしも「第三のビール」は否定しない。また、国産メーカーの努力を高く評価もしている。
 ただ、「第三のビール」は間違ってもビールではない。

 しかし、それらがビール関連飲料としてカテゴライズされることにより、世間のビールに対するイメージが低下したことは否定できないのではないだろうか。
 これならほかの酒のほうがいいや、と思われてしまったのではないだろうか。

 確かに、人々の嗜好の多様性によって、ビールの出荷量が減ることは避けられなかったのかもしれない。が、ビール→発泡酒→第三のビールという流れによって、ビール需要の低下に拍車をかけてしまったのではないだろうか。

 この点について考えることは避けて通れないと思う。

 僕はビールが復権することを望んでいる。そのためにも、メーカーも「ビール関連飲料」についてじっくり考えてほしいものである。
posted by むちまろ at 22:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース
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