

フランスの白かびチーズである。
やや塩辛いが、チーズにしては臭みも癖も殆どなく、誰にでも食べられる味である。
ふかふかの白かびの中に濃厚なチーズが詰まっている。
特徴は滑らかでクリーミー。室温でしばらく置いておくと更に滑らかになって溶けてしまいそう。実際、口の中に入れるとすぐに解けてなくなってしまう。
しかも濃厚である。まさに、バターのようなという形容が相応しい。
生クリームを加えた「トリプルクリーム製法」という製法で作っているようだ。脂肪分は75%もある。美味しいが食べすぎに注意したほうがいいだろう。
このチーズは元々はアメリカ向けに作られたらしい。アメリカ人に大して偏見ある言い方かもしれないが、脂肪分たっぷりの濃厚な味はいかにもアメリカ向けという感じがする。
そのやや過剰な味が、濃い目のベルギービールに実に合う。ビールとチーズが口の中で触れ合うと、双方の甘味が極まって、素晴らしい甘味を醸し出す。
ただ、ピルスナータイプのビールにはあまり合わないと思う。まあ、個人的にはそもそもピルスナータイプにはチーズは合わないと思っているのだが。
このチーズの食べ方としては、パンに塗って食べる方法などが紹介されている。が、僕は断然そのまま食べるのをお薦めする。
確かに、この味は濃厚すぎて単独ではきついかもしれない。しかし、ビールを飲みながら食べると、この濃厚さがちょうどいいと思えてくる。
濃い目のビールにぴったりの味であり、パンなどの邪魔者が入るとそのコラボレーションが失われてしまう感じがする。
このチーズの欠点はおはりおつまみとしては高いこと。チーズの中では高い部類には入らないのだろうが、ビールのおつまみとして考えたときはちょっと高い。
僕は近所のスーパーで100gを500円弱で買ったが、普段は700円くらいはするようだ。安売りするときしか買えない。
カマンベールの安いものでもそれなりに楽しめるので、普段はカマンベールの安いものを買い、たまにこのチーズやカマンベールの高いものを楽しむのがいいかもしれない。
近所のスーパーで買えると思うが、オーダーチーズ・ドットコム

値段を比較して安いほうで買うのがいいと思う。